2020年11月5日木曜日

香港版Xperia 5 Ⅱ(XQ-AS72)でau VoLTEを使うユメ

 夢なので実践等は自己責任で行ってください。

 

みなさんごきげんよう!みれんくです。

題意の通り、先日香港版Xperia 5 Ⅱにおいてau VoLTEを有効化することができた夢を見たので共有します。この手法においてauと楽天モバイルは動作確認できました。SBとdcmでも使える気はしますが確認手段がないのでなんとも言えません…

追記2(2021/5/15):国内版1 Ⅱのmodemを焼くことでVoLTE化できるそうです(https://mirenote.blogspot.com/2020/11/Xperia5ii-VoLTE.html?showComment=1620481446893#c8631811460278459309)

これにより、Bootloader UnlockせずともVoLTE化できそうですが、記事はこのまま残しておきます。1 Ⅱのmodem焼きで動かない場合にお試しください。

追記(2020/12/31):docomoでの動作確認をしました


 

もくじ

  1. 概要

  2. よういするもの

  3. modemの編集

  4. Bootloader Unlockとroot化

  5. まとめ

 

1.概要

通信に関するものはmodemパーティションにあるのですが、通常の香港版では中国向けにカスタマイズされているらしく、そのままだとauではIMS登録ができずデータ通信しかできません。

そこでau版5ⅡのmodemをデュアルSIM機用に少し改変したものを焼いてあげる、というのがこの記事の手法です。どこぞやの流出ソフトは使用しませんので比較的クリーンな手法となっております。

2.よういするもの

  • 香港版Xperia 5 Ⅱ
  • 使用しているROM(ここではCustomized HK)のbootファイル
  • SOG02のmodemファイル 
  • adb,fastbootが使えるPC 

3.modemの編集 

modemファイルをUnSINにかけると、FATなイメージが出力されます。このイメージ内の

 images/modem_pr/mcfg/configs/mcfg_hw/oem_hw.txt

を編集します。このファイルを開くとSOG02のイメージの場合

 mcfg_hw/generic/common/SDX55/PDX206_K1/mcfg_hw.mbn

となっていると思います。これを

 mcfg_hw/generic/common/SDX55/PDX206_J2/mcfg_hw.mbn

と変更してあげます。Linuxマシンであればloopマウントで直接編集可能…なはずなのですが、自分が行うとIOエラーを吐いてうまくいきませんでした。したがって、バイナリエディタを使用し、上記の文字を直接置換しました。 バイナリエディタを使用する際は、mbn_hw.txtの方にある文字列を置換しないように注意してください。こちらのファイルは上記以外のmbnファイルも記載されているため、置換場所はわかりやすいと思います。

4.Bootloader Unlockとroot化

Bootloader UnlockはSony公式ページからUnlockコードをもらってくる必要があるのですが、執筆時(2020/11/5)現在、デバイスリストに5 Ⅱが存在しません。

しかし、Xperia 1 Ⅱを選択しIMEIを入れてあげることで使用可能なUnlockコードが出力されます。じゃあデバイスリスト作るなよ…

その後、これに従って作業を行えばBootloader Unlockは完了です。あとは用意しておいたbootイメージをMagisk Managerでパッチ当ててfastbootで焼いて終わりです。これ読むくらいならわかると思うので書きません。

rootが取れたら、あとは3.で用意した改変済みmodemを

 /dev/block/by-name/modem_a

 /dev/block/by-name/modem_b

にddで焼いてあげて工事完了です…

5.まとめ

 いかがでしたか?動作したら幸いです!

 

mcfg_hwの中身について補足ですが、ディレクトリ名の命名規則が

<コードネーム>_<キャリアor国一文字><SIMスロット数>

となっている感じがします。元の香港版はPDX206_C2となっております。J2=日本向けデュアルSIM向け設定では…?と思い上記の操作を無事動きました。ということは日本向けデュアルSIM機がそのうち出てもおかしくないねえ……